文化
インターネット上において表沙汰にはできない違法な物を扱う事、及びそれを扱ったサイトのことを指す。「アングラサイト」「UGサイト」あるいは単に「裏」とも呼ばれ、かつては一定の規模をもって活動し、独自の文化を形成していた。そこに立ち入ることができるのは、専門性の高い者や、その世界について悟った者だけであり、「オタク」とは異なった特殊で先鋭的な存在でもあった。これに関する書籍・雑誌も多数発行されている。
背景としては、インターネット初期段階当時の独特の雰囲気が影響していた。ネット上では表現の自由が固く守られ、警察が安易に介入すべきではないという空気が強かった。あらゆる問題は自由な議論と倫理観、あるいは暗黙の了解によって解決可能とされた。こうして法整備がないにも関わらず、リベラルな環境と秩序がうまく調和し、ネット世界は自由を謳歌していた時代があった。そしてなによりインターネットそのものが特殊な「裏」の存在であった。
しかし、国内でインターネットが急速に普及し一般化したことで、アングラを温存していた雰囲気は失われ、もはや正統派のアングラサイトは廃れたと言ってよい。2ちゃんねるをはじめとする新たな圧倒勢力の前ではアングラの権威など理解されず、多種多様の情報が提供される中で、閉鎖的なアングラは過疎の僻地と化していった。段階的に法整備も進み、文化論ではなく合法か違法かが問われるようになった。その結果、違法モノは単なる金儲けを狙った業者やP2Pソフトなどに置き換わった。そしてネット文化の先はアングラではなく、「オタク」や良質ブログなどに分散した。